こどもの病気

診断を受けられた方の病気への理解を深めるためにご利用ください。 一般的な内容を記載しておりますので、お子さんの病状とすべて一致するわけではありません。 家庭での自己診断はおやめください。

急性虫垂炎(盲腸)

 虫垂は大腸についている小指ほどの小さい部分で、身体的には特に重要な機能をもたないようです。1歳未満の子供に虫垂炎はまれですが、成長するにしたがってよくみられるようになり、青年期の若者に最もよくみられます。
 虫垂炎は、虫垂で炎症がおこりふさがれた場合に起こります。あまり多くはないですが、硬い便が詰まったために起こることもあります。
 痛みは、腹部中央のへその付近から右下にあります。子供の場合はしばしば痛みを訴えることができないので発見が難しいです。
 子供の虫垂炎の診断は、血液検査や超音波検査、CT検査では、胃腸炎などと他の病気と区別がつきにくいです。また放置すると虫垂は破裂して腹膜炎を起こし死亡することもあるため、疑わしい場合には開腹手術で虫垂を直接調べることがよくあります。
 治療法は、手術で炎症を起こした虫垂を切除することです。虫垂切除術はかなり簡単で安全であり、入院も短期間ですみます。虫垂が破裂していた場合は、長い間入院治療が必要です。

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