こどもの病気

診断を受けられた方の病気への理解を深めるためにご利用ください。 一般的な内容を記載しておりますので、お子さんの病状とすべて一致するわけではありません。 家庭での自己診断はおやめください。

気管支喘息

1.喘息ってどんな病気
 喘息は「ビュービュー」という音(喘鳴)をして,呼吸がしにくく苦しい状態(呼吸困難)が発作的におこる病気です.また,喘息は気管の炎症による慢性的な病気で,発作が繰り返しおきます.そこで「いかにして発作を防ぐか」がもっとも重要なポイントとなります.最近,喘息の治療が進歩し、たいていの喘息はコントロールできるようになりました.しかし,喘息は扱いかたを間違えば死につながる病気であることを覚えておきましょう.
2.喘息発作とは
 気管支の粘膜が腫れ(浮腫),気管支のまわり筋肉が縮み(平滑筋収縮),気管支のなかにたくさんの痰がでてきます.その結口,発作は気管支が狭くなっておこります
3.喘息はアレルギー疾患の代表である
  アレルギーに一番関係の深い物質にIgE抗体いう免疫グロブリンがあります.喘息は「親から受け継いだIgE抗体を産生しやすい体質」+生活環境」がベースになっている病気です.ダニなどの抗原が侵入すると,気管支の「マスト細胞」の表面についているIgE抗体に抗原が結合します.抗原と抗体が結合することによりスト細胞が爆発し,アレルギー症状(浮腫・平滑筋収縮・痰)をおこす物質が放出されます.
4.喘息は気管支の過敏状態にある
 喘息は気管支が過敏な状態にあり,抗原(ダニ,動物の毛やフケなど)以外にも気道に刺激を与えるものはすべて発作につながります.煙(タバコ,花火,線香,たき火,スプレー),かぜ,激しい運動,疲労,天候の変化台風),冷気のような喘息発作をおこしやすい、悪化しやすい因子があります.
5.喘息の検査
 小児喘息はアレルギーの関与が90%と多く,血液や皮膚テストによるアレルギー検査が参考になります.
6.喘息の治療
 @環境整備:抗原を中心に発作をおこしやすい・悪化しやすい因子の除去が喘息発作の予防に一番大切です.新築や転居をする場合,床はフローリングで掃除がしやすく,日当たり・風通しのよい部屋を選び,ダニの排除や繁殖を防止します.また疲労やストレスをためないライフスタイルも重要です.
 A薬物治療:発作をおこしにくくする治療として気管支の慢性炎症を抑制する治療(抗炎症薬)と,発作を鎮める治療(気管支拡張薬)があります.喘息の重症度が異なるため、お子さんごとによりよい治療薬を選びましょう.また予防治療の必要なおこさんは,喘息日誌に症状,簡易な呼吸機能検査法であるピークフローメーターによる値,治療内容を毎日記載し,定期的に通院経過観察することが大切です.
 発作がコントロールされているときは,水泳や好きなスポーツを積極的に行うことがよく,勉強や運動において得意分野を作ることも効果的です.

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