こどもの病気

診断を受けられた方の病気への理解を深めるためにご利用ください。 一般的な内容を記載しておりますので、お子さんの病状とすべて一致するわけではありません。 家庭での自己診断はおやめください。

食物アレルギー

 食物アレルギーは特定の食べ物をたべてすぐに皮膚に症状がでるものから、嘔吐や下痢しかおこらないもの、食べて運動するとひどくなるものなど様々です。また食べる以外に皮膚に触るだけでもでることがあります。
 食物アレルギーの主な症状は、じんましん・湿疹・咳くしゃみ・目のかゆみ・腹痛嘔吐・下痢などがありますが、呼吸困難と血圧低下によりショックで死亡するアナフィラキシーという重い食物アレルギーもあります。
 アレルギーの診断には血液検査・負荷試験・除去試験などがあります。血液検査は生後半年ぐらいまでの赤ちゃんなど体質により不確実な方がいます。除去試験は疑わしい食物を除去して原因を突き止める方法で安全ですが時間がかかる欠点があります。
 負荷試験は一番診断が確実ですが、アレルギー症状を引き起こすためご家庭では行わないでください。
 治療には原因食材の除去が必要です。症状や血液検査・負荷試験の結果により徐々に食べる量を増やしていくことになります。かゆみ・お肌の状態により抗アレルギー剤を使用します。
 短期間でよくなることはありませんが、通常90%の方が小学生ぐらいになれば除去食は不要になります。長い間食事制限が必要になりますのでアレルギー用の代替食品などを上手に使用してこどもの食生活を豊かにしましょう。

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