こどもの病気

診断を受けられた方の病気への理解を深めるためにご利用ください。 一般的な内容を記載しておりますので、お子さんの病状とすべて一致するわけではありません。 家庭での自己診断はおやめください。

こどものあざ

黒いあざ
 黒色調の厚っぼく触れる皮膚で7~8歳頃から硬い毛が発生してきます.ごくまれに悪性化する場合があります.先天性で大型のもの,小型でも多発するものは皮膚科医の診断を受けましょう.
青いあざ
 青いあざで平らで固くないものは蒙古斑です.お尻や腰にみられる蒙古斑は自然に消え5~6歳では半分ぐらいしかみられなくなります.これに対して手足やその他の体の部分のものは消えるのが遅くなることや消えないこともあります.
赤いあざ
 赤いあざにも自然に消えるものとそうでないものがあります.まぶたや眉間などの正中部にみられる赤いあざは毛細血管が拡張したもので,色が淡い赤色で鮭の色に似ているのでサーモンパッチとよばれ,2~3歳頃までに消えることが多く心配ありません.うなじにみられる赤いあざはウンナ母斑とよばれ多くの赤ちゃんにみられますが,これも万一残っても毛髪で目立たなくなり治療の必要はありません.出生時からあって自然消退傾向がなく,むしろ色が濃くなる平らな赤いあざで,少しブドウ酒色をしたものは単純性血管腫とよばれます.このあざは自然に消えることはありません.美容上問題があればレーザーでの治療も行われていますので皮膚科を受診してください.出生時にはほとんどみられないかあってもわずかな赤いあざが,生後3~4週目より赤味が増し,もりあがってきて徐々に苺のような外観になるものを苺状血管腫とよびます.3~10カ月でピークとなりその後小さくなっていくので自然治癒を待つことが多いようです.しかし,最近では扇平なうちに積極的に治療を行っている施設もあります.あざの大きさや部位によっては早期に皮膚科専門医の診察をうけることが必要です.また大きいものでは表面をひっかいたりして出血することがあります.
その他のあざ
 扁平母斑は淡褐色の扇平な色素斑で多くは均一な色調で,形,大きさはいろいろです.多発したり大型のものがある場合には,まれに末梢・中枢神経の病変を合併する神経線維腫症の場合がありますので小児科医の診察を受けてください.脂腺母斑は頭部にみられる表面が多少顆粒状になったあざで,あざがあるところは脱毛しています.このあざは,まれですが二次的に腫瘍発生の可能性があり,急ぎませんが治療については皮膚科を受診してください.

こどもの病気一覧にもどる