百日咳,ジフテリア,破傷風,急性灰白髄炎について 福山市の説明書より

どんな病気でしょうか

■ジフテリア
 ジフテリア菌の飛沫感染でおこります。感染はおもにのどですが、鼻にも感染します。症状は高熱、のどの痛み、犬吠様のせき、嘔吐(おうと)などで、偽膜を形成して窒息死することもあります。菌の出す毒素によって心筋障害や神経まひをおこすことがありますので、注意が必要です。
■百日咳
 百日咳菌の飛沫感染(注:1)でおこります。百日咳は、普通のかぜのような症状ではじまり、続いてせきがひどくなります。せきのあと急に息を吸いこむので、笛を吹くような音がでます。熱はでません。乳幼児はせきで呼吸ができず くちびるが青くなったり(チアノーゼ)けいれんがおきることがあります。肺炎や脳症・無呼吸発作などの重い合併症をおこします。乳児では命をおとすこともあります。
(注:1)ウイルスや細菌がせきやくしゃみなどにより、細かい唾液や気道分泌物につつまれて空気中へ飛びだし、約1mの範囲で人に感染させることです。
■破傷風
 破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中に潜んでいます。人への感染経路は傷口です。傷口から菌が入り体の中で増えると、菌が出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんをおこしたり、死亡することもあります。患者の半数は自分でも気づかない程度の軽い刺し傷が原因です。
■急性灰自髄炎(ポリオ)

 ポリオウイルスは、人から人へ感染します。感染した人の便中に排泄されたウイルスが口から入り、のど又は腸で感染増殖します。しかし、ほとんどは不顕性感染(注:2)となります。症状が出る場合、100人中5〜10人は、かぜ様の症状を呈し、このうち1〜2人に吐き気・嘔吐等があらわれます。また、感染した人の中で、約1000人に1人の確率で麻痺を起こすことがあります。まれ呼吸困難により死亡することともあります。
(注:2)ウイルスや細菌が感染してからだの中で増えますが、病気としての症状が出ず、知らない間に免疫だけができるような感染のしかたをいいます。

ワクチン接種について

 福山市では,年間を通して医療機関で実施しています。
■4種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、急性灰白髄炎)
■3種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風)

 1期として《初回接種》を20〜56日の間隔で3回、その後12か月〜18か月たって《追加接種》を1回接種します。確実な免疫をつくるには、決められたとおりに受けることが大切ですが、万一間隔があいてしまった場合でも、はじめからやりなおすことはせず、規定の回数をこえないように接種します。
■2種混合.(ジフテリア、破傷風)
 4種混合及び3種混合の1期終了後、2期として11〜13歳未満に1回接種します。

副反応について

 主な副反応は、接種部位の副反応として局所の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)等があり、全身反応として発熱、下痢、不機嫌等があります。まれに生じる重篤な副反応としては、ショック、アナフイラキシー様症状、けいれん等があります。

予防接種による健康被害救済制度について

○定期の予防接種によって引き起こされた副反応により、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような陣がいを残すなどの健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。
○健康被害の程度等に応じて、医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、死亡一時金、葬祭料の区分があり、法律で定められた金額が支給されます。死亡一時金、葬祭料以外については、治療が終了する又は陣がいが治癒する期間まで支給されます。
○ただし、その健康被害が予防接種によって引き起こされたものか、別の要因(予防接種をする前あるいは後に紛れ込んだ感染症あるいは別の原因等)によるものなのかの因果関係を、予防接種・感染症医療・法律等、各分野の専門家からなる国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。
○対象年齢を過ぎて接種を希望する場合は、予防接種法に基づかない接種(任意接種)として取り扱われます。その接種で健康被害を受けた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を受けることになりますが、予防接種法に比べて救済の額が概ね二分の一(医療費・医療手当・葬祭料については同程度)となっています。 
※給付申請の必要が生じた場合には、診察した医師、又は保健所保健予防課へご相談ください。

接種できない人

1)発熱している人(一般的に37.5℃以上の場合)
2)急性疾患にかかっている人
3)予防接種を受けてアレルギー反応や異常な副反応を起こしたことがある人
4)麻しん・風しん・おたふくかぜ・水ぼうそう・BCG等の予防接種を受けて27日間以上経過していない人。その他の予防接種を受けて6日間以上経過していない人
5)医師が不適当な状態と認めた人

受けるにあたって

1)医療機関で必ず体温を測定し,診察を受けてから接種します。
2)予診票は接種してもらう医師への大切な情報です。責任をもって記入してください。
3)接種当日は,激しい運動はさけてください。当日の入浴はかまいませんが,注射した部位をこすらないようにしましょう。
4)接種後6日間は,他の予防接種を受けられません。
※予防接種を受けたあと30分間は医療機関でお子さんの様子を観察するか、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。急な副反応が、この間に起こることがあります。
※接種後、接種部位の異常な反応や体調の変化があった場合は,速やかに医師の診察を受けましょう。
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